Biostimulants バイオスティミュラント
バイオスティミュラントの特徴と
期待される効果についてご紹介します。
About Biostimulants
バイオスティミュラントとは
バイオスティミュラント(Bio Stimulants)は、日本語では「生物刺激剤」と直訳されます。
植物の免疫系を活性化することで、「農作物が本来持っている能力」を最大限まで引き出し、
環境ストレスを緩和する資材として期待されている新しい農業用資材です。
収量や品質向上に効果をもたらす
バイオスティミュラントは、高温・乾燥・日照不足・塩害などの
非生物的ストレスを緩和する働きがあります。
また、植物をより良い生理状態に保ち、
栄養吸収をたすけるといった効果もあり、
根張りの向上、収穫量の増加などが期待されます。

栽培暦の実現に貢献する
肥料は植物が直接吸収する栄養素を供給するものですが、
一部のバイオスティミュラントにはその肥料の吸収を助ける
働きがあります。植物の栄養吸収能力を引き出し、
過剰な肥料の使用を抑える等、適正な施肥設計や栽培暦の
実現に貢献します。

カーボンニュートラルの実現に寄与する
適正な土づくり、栽培体系によって農作物の安定的な生産能力を得ることができれば、農地への有機物の投入減少などによる地力の低下や、過剰な施肥による環境中への栄養素の流出、温室効果ガスの放出などの問題の改善に繋がります。
バイオスティミュラントを基軸として適正な栽培体系を構築することにより、CO₂排出量の削減が見込め、カーボンニュートラルの実現に寄与します。

バイオスティミュラント市場
世界市場で見た場合、現在の規模はおよそ2,000~3,000億円で、成長率は年率15%と飛躍的に拡大しており、
2030年には約7,500億円の規模にまで成長すると言われています。
日本の市場規模は推定100~200億円とされていることから、今後国内でも成長を見込める分野となります。


AGRI SMILE's Biostimulants
食品残渣を原料とした
バイオスティミュラント
食品残渣型のバイオスティミュラントは、従来廃棄されていた資源や、飼料化・堆肥化されていた資源の新たな再資源化の方法です。
昨今、食品廃棄物削減の取組みは積極的に実施されていますが、日本の食品ロス推計(約500〜600万t)には、
農業残渣(産地で収穫したが出荷できずに廃棄したもの/非可食部廃棄など)は含まれておらず、産地で重要課題となっています。
食品残渣型のバイオスティミュラントは、フードサプライチェーンの食品廃棄問題を解決しながら、農業生産量の拡大や適正な
栽培体系の構築に寄与できるため、脱炭素社会の実現と、環境保全型農業の実現が両立できる画期的な生産技術です。
AGRI SMILEは、フードサプライチェーンで廃棄されていた赤パプリカに、独自の加工処理技術を施すことにより
バイオスティミュラント素材の開発に成功しました。
さらに、本技術は、幅広い領域への事業展開が期待できるため、特許出願を行いました。